“文学少女”と繋がれた愚者
ちょっと電車での移動が長かったのでうっかり3巻目を読み干してしまいました。
ちょっと読むペース早いかもと思ったのですが、今回はいつもと違う感じでよかったです。
心葉の心の問題は今回の件で少し解消され、全体のストーリーが進みました。
最後に、え?という伏線がありましたが、全体で中間地点に差し掛かったとあとがきに書いてあったのでそういうことなのかもしれません。
ところで、琴吹さんが一人『普通の人』なので、どうしてもかわいそうな役回りになっちゃいますね。
ストーリーから邪魔者扱いされてうっかり劇に参加できなかったりとありますが、もっとも印象的なのはクッキーを焼いてきたときだと私は思いました。
表面を取り繕って差し障りないことしか言わない心葉と竹田さん、味の分からない遠子先輩、自分のことで精一杯の芥川くん。このメンバーに手作りクッキーを持って行って、みんなでおいしいって食べあって、照れている琴吹さんの絵、かなりシュールでした。
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: 文庫
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