『恋文の技術』

森見登美彦の「恋文の技術」が文庫化されたので積ん読しておいたのだが、今日読み終わった。

結構この人の書く文章が好きで、過去何冊か読んできたのだが、その中で一番好きだな、と思った。
夜は短し歩けよ乙女」から入って、これも結構気に入っているのだが、「恋文の技術」はなんか文章が洗練されている気がする。

一人称でずっと書かれていて主人公の守田一郎氏に共感を覚えたり、彼をなんだかよくわからないけど友達のように思ったり、愛嬌っぷり、ひねくれっぷり、よくわからない葛藤とかを見てて楽しかったり、ほっこりしたりするのだ。

この本を読むと、手紙もいいもんだなぁと思ったりするけど、書くのはやっぱり面倒くさいよね。

ちなみに、この本を読んでちょっと気が楽になったり、勇気をもらったりする人はいるかもしれない。

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)