「・・・・・絶句」読了

面白かった。なにより楽しかった。

筆者は、登場人物が飛んだりはねたりアクティブなところが若い頃に書いたんだなぁと思う、というようなことをあとがきで書いていましたが、私は、物語を通してやり取りされる口論を読んで若いなぁと感じました。
理性と感情を口論させていて、こんな結論のないような口論をさせてどうまとめあげるんだ?と思ったら、色々長々やりとりさせた結果「ずるい」という一言で感情に軍パイを上げるところとか、若いなぁと思いました。
でもそういうの嫌じゃないですよ。ちゃんと結論を付けてくれたし、その結論も納得のいく描写のもとに付けてくれてたので、むしろよかった。


ちなみに、上巻を読んでもSFっぽさは殆ど無いけど、下巻はめちゃくちゃSFでしたね。

ということで、楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)