阪急電車

図書館戦争」の著者が最近出した小説です。
図書館戦争」が気になっているのですが、なかなか文庫本ば出ないのでその欲求を満たすために「空の中」を昔読んでおり、世界観がほんわかしてて好きだなぁと思っていました。
だから、本屋さんで平積みされているのを見て、タイトルも昔住んでいたところに近いという理由もあり、見た瞬間に買っちゃいました。
今回の小説もほんわかしていて面白かったです。
私も阪急電車今津線に乗りたいと思ってしまいました。


この話は、1つの小説の中で複数の人たちの物語が同時に並行して流れていて、それぞれが少しだけリンクしお互いに影響を与えるという形を採用しています。
全体を俯瞰できるエンターテインメントが単純に面白いですし、それだけでなく、それぞれの登場人物の一生懸命がうまく伝わってきて、なんだか応援したくなってしまうように思わされるところも良い感じです。
読者はもしかしたら阪急電車自身の役割なのかもしれませんね。ただ見守るだけの役割。


ちなみに、「空の中」も2つの物語が同時に進行し、途中からリンクする形式を取っていました。
まだ2冊なのでなんともいえないですが、こういう話の作り方が好きなのかなぁと思いました。


著者は、有川浩というのですが、ずっと「ありかわひろし」だと思い込んでおり、男性だと思っていました。
雰囲気がほんわかしているので女性っぽい文章を書く人だなぁと思っていたのですが、実は「ありかわひろ」で女性だったみたいです。
小説の最後のあとがきや解説を読んで初めて気づきました^^;

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)